
校内研究・キャリア教育
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1 研究主題
主体的に学び、他者と協働し、たくましく生きる生徒の育成
~学級経営を土台とした「子供主体」の授業に基づく、
主体的・対話的で深い学びの実現~
2 研究主題の設定理由
本校の学校教育目標は、「自ら進んで学び、たくましく生き、志を育てる生徒の育成」であり、「自ら進んで学び」、「たくましく生きる」はそれぞれ、先行きが不透明な予測困難な社会を生きるために必要な要素である。また、「志を育てる」は自らの将来をイメージし、どのような自分になっていたいかという明るい展望を抱くために必要な要素であると考える。押原中学校ではこれまで、学習評価の在り方、学級経営・学級集団づくりの充実、「子供主体」の授業づくりについて研究を深めてきた。昨年度は食育公開と絡めた「子供主体」の授業づくりに各教科取り組み、教科横断的な取り組みを行なうことができた。また、各教科部会でも討議を行い、「生徒が一番忙しい授業」を意識して、授業実践を行うなど成果を挙げることができた。一方で、生徒の活動に目を向けると、学習課題に対して自ら進んで学ぶ主体性の部分では課題が残る部分があることも事実である。学校教育目標にもある「自ら進んで学ぶ」生徒の育成を目指し、今年度の校内研究では、自ら進んで学ぶ授業改善と自ら進んで学べる学級集団づくりの二本柱で研究を進めていきたいと考える。具体的には、教科別部会での授業改善プランの話し合いと実践、学級経営・学級集団づくりの充実については、昨年度同様、外部講師を招聘した研修会を年数回実施し、学んだことを実践し生徒に還元していきたい。
昨年度までの「子供主体」の授業づくりを継続しつつ、授業づくりの根底となる学級経営・学級集団作りの充実を土台とし、生徒が「安心して学べる居場所づくり」、「安心して自分の意見を表出できる授業づくり」、「生徒自らが学習の課題を選択・決定し学びに向かえる授業づくり」を目指すべく、教師同士の学び合い高め合いを期待し、対話的な場面や機械を増やしていきたい。
以上のことから、本年度は生徒が主体的に学びに向かい、自らの考えを安心して表出し、互いに学び合い、考えを深化させられる授業展開をするための基盤となる学級経営・学級集団づくりを土台に据え、「主体的に学び、他者と協働し、たくましく生きる生徒の育成 ~学級経営を土台とした「子供主体」の授業に基づく、主体的・対話的で深い学びの実現~」を研究主題として設定した。
3 研究仮説
学級経営・学級集団づくりの充実を図ることで、生徒自らが生き生きと発言し、他者と協働しながら学習に向かう主体性のある生徒の育成ができるであろう。
4 研究内容
(1)外部講師を招聘した研修会、学級経営、学級集団づくりに関する討議の実施
学級経営の在り方やこれまでの経験などをさまざまな年齢層の先生方が共有することで、日頃悩んでいることや困り感の解決への糸口をつかむ機会を設ける。また、大学有識者、指導主事等による、専門性の高い講師を招聘し、教師の研修の充実を図る。
(2)教師間の積極的な授業観察・参観の実施(『フラッと授業参観』期間の設定)
年間3回、各回2週間程度の期間を設けて、事前予告や指導案なし、途中入室・途中退室可、授業観察時間は15分でも可として『フラッと』授業に行って観るような互いに気軽でカジュアルな相互授業参観を実施する。参観後は、授業者の教師にお礼と『フラッと(flat 水平的、同僚的)』に感想を口頭で伝える。教科の授業だけでなく、朝の会や帰りの会の参観も推奨したい。
(3)各教科での評価資料の提示
生徒や保護者に示す評価資料を昨年度の実践、成果、課題等を踏まえて改善し、各学期の初めに提示する。一人一台端末にデータとして入れて、授業等で利活用する。
提出フォルダ
「押原中共有」→「26 校内研究会」→「2025(令和7)」→「評価資料〇学期」
(4)初任者研修に関わる研究授業の実施
初任者研修に関わる研究授業に関わって、自身の授業改善の契機にするため、指導案検討や研究授業および授業研究会を学校全体での研究としたい。
(5)hyper-QU検査の実施と分析結果の共有
年2回のhyper-QU検査を実施し、その分析を学年部会で検討し、よりよい学級づくり、学年づくりに生かす。ただし、討議は当該学年の生徒についてのみとし、学級の実情やこれからの学級経営について具体的に討議する。
(6)現下の教育課題に関わる研修会の実施
教育相談・特別支援・不登校への対応などに関わる研修会を必要に応じて実施。